備忘録

パキポディウム ウィンゾリー 受粉作業

自家受粉について

まずこの記事を書くにあたって自身初の自分実生のパキポディウムの花が咲いた事から

ウィンゾリー開花~受粉~結実(仮)
2021.8.21に播種したウィンゾリーから花芽が出たのは播種から2年半経過した2024.2。自分が...

そして花が咲いたからには受粉して結実させたい。
まだ小さい株で、自家受粉(単体株複数花)なので結実する可能性は低いが今後への知識として記録をしチャレンジする。今回は計5輪の蕾が出来ていた。まず最初に1輪。そして2輪。また2輪といった感じで時間差で咲く感じだった。しかしなるべく少ない花数で栄養を分散させないようにした方が良いらしく最後の2輪の蕾は早めにカットした。


受粉のタイミングは、2段階目の2輪が咲いた翌日に最初の花と受粉をしようと計画していたのだが2段階目の花が咲くと同時に最初の花が落ちてしまった。しかし落ちてしまっても花粉は残っているかもしれないし、解体して花の構造を記録する。


花の解体

最初に咲いて落ちてしまった花を解体

中心部。細かい毛で覆われている。

花筒の内部にある三角錐状の雄しべの上あたりを狙ってカットする。どのあたりに雄しべがあるか見えなければ上部からカットし少しずつ見えるとこまで切り進む。カットした後は切り口から液体が出てくるので綿棒等を使用し出てこなくなるまで吸収させる。


次に花筒を縦に裂いて雄しべを露出させる

雄しべが数本、三角錐状にあるのが見える


次に雄しべを数本抜き内部、雌しべを露出
※これは解体なので受粉時は露出しなくても良い

雄しべの内側に花粉が付いている
内部には雌しべがある


違う角度から

受粉作業の様子

いよいよ咲いて2日目の花2輪への受粉作業を行う。
まず赤花を切り落とし、花筒を雄しべ付近でカットした断面図。切り口から液が出てくるので、液が出てこなくなるまで綿棒でしっかり吸収し続ける。


花筒を縦に裂き、雄しべを露出させる

複数の雄しべが複数本集まり三角錐状になっている


爪楊枝を雄しべと雄しべの間に軽く差し込み矢印のようになぞると雄しべの内側の花粉が採れる。


ピンクの作図が仮想雌しべ。今回は見えなかったがおそらくこんな形をしている。

雄しべを広げ、または取り除き、内側の雌しべに花粉を付ける。


【参考画像】
この写真はインスタのフォロワーさんから拝借した写真
掲載許可済み。ありがとうございます。

雄しべをキレイに取り除いた内部。
雌しべがあってその上に花粉が載ってる。
これで受粉しないのかと疑問。

 

 

分かりにくい絵だけど受粉完了

爪楊枝の先に花粉をのせ、雄しべと雄しべの隙間から内側の雌しべに花粉を付ける。
※花粉を採取した雄しべを取り除き雌しべを露出してからの方が受粉させやすそうだが手先が不器用なこともあり花の内部をあまり弄りたくなかった。器用な方は検討してみては?

まとめ

前年にグラキリス、エブレ、恵比寿笑いの受粉をしてある程度の知識と経験があったが、待望の赤花を触るのは緊張した。やり方は一緒だったかな?っと思うが今回は自家受粉なので結実は難しいかなと。結果は別ページにて。

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