塊根植物たちの故郷の環境は暑く、乾燥した地域で、無機質な土あるいは崖肌、岩の隙間等、野菜を育てるような一般的な土で生存しているわけでは無いらしい。
なので環境を合わせるべく使用する用土は専用の用土を使わないといけないらしい。
塊根植物用の用土を配合して市販等もしているけど趣味といえど、まあまあの量の用土を使用するので自分で配合するようにしている。
主に使用する基本の3種類が
・日向土・・・ボラ土ともいう。水に沈む軽石。保水性、保肥性はほとんどない。
・赤玉土・・・粒上の土の塊。保水性、保肥性に優れている。
・鹿沼土・・・軽石。保水性、保肥性はほとんどない。
上記の物は特に排水性を重視することで使用している。
PHは酸性が強めなのが鹿沼土。
弱酸性が日向土、赤玉土となる。
基本的に植物には弱酸性が適しているらしい。
※パキポディウムが群生している周辺は石灰岩が多く含まれるためアルカリ性が強めとの情報も。ただ酸性雨で中和され、あーだこーだとの情報もある。
用土を作るにあたって
塊根植物は暑く乾燥した雨の少ない地域で生存するために体内に水を貯めこみ、雨が長期間なくても生きていける生体に進化したらしい。逆に水が常にある状態では根腐れを起こしやすいとのこと。なので用土を作るにあたって1番に考えないといけないのが排水性。排水性を求めるには上記の基本の3種類の土が適している。
水やり頻度を考える
水やりの頻度は植物の種類、大きさ、鉢の大きさ、温度、風と様々な条件で変わってくる。水をあげなさすぎて植物がシワシワになり酷いと枯れてしまうこともある。しかし塊根植物にとっては水のあげすぎが根腐れの原因、もしくは徒長の原因になる。
あとは管理する人の性格にもよるところがある。私はかまいたくて仕方がない人間なので水やりを頻繁にしたい。そして水やりをいつしたか忘れるので次の水やりを早くしてしまいがち。私のような人は特に排水性の良い特性の用土にした方が良いと思う。逆に頻繁に水をあげられない人、忍耐力のある人は多少保水性高めが良い。
鉢内環境・肥料について
※全くの素人なので感覚で記述することを鵜吞みにしないで頂きたいと前置きを…。
原産地の塊根植物が無機質の土、岩肌で育っているらしいが大自然の中で養分が0ではないはず。様々な生物、微生物、雨などの影響は必ずあると思う。鉢内で育てるので最低限、それを補ってあげる事は必要だと思う。なので、用土の中に元肥としてマグァンプ大を少量入れている。それと鉢内環境を作るために細菌?バクテリア?が根の状態を整えてくれると思っている。そのためにバクテリアがいそうな牛糞、腐葉土を入れて環境づくりをしている。実際にこの2つを入れるようになってから鉢を外から触ると気持ち暖かく感じる。きっと…おそらく…何かしらが活発に働いているからだと。そしてそれが根に良い反応をしてくれてる…と信じている。
BUKKOU式 好みの用土
上記にも記した通り水やりが大好きというか、かまいたくてあげちゃう我慢が出来ないタイプ。なので排水性高め、保水性低めの配合の用土を作っている。メインで使うのは日向土 そして赤玉土 鹿沼土は…ほぼ使わない。配合で言ったら 日向土8 : 赤玉2 って感じ。
日向土が大好きなのだけど きっかけは↓↓
半年腰水を続けたウィンゾリーを日向土のみに植え替えたところ好成績を残したから、日向土のみが良かったのか原因は不明だけど成功体験をしてしまったのでクセになってる。
あと、赤玉はどうしても劣化して潰れて泥になり排水性の妨げになってしまうので少なめがいいかなってことで。鹿沼土は最初に利用してたんだけど藍藻(青藻)が大量に発生してしまったのでなんとなく。それと水を吸うと黄色く変化するのがちょっと好みに合わない。
BUKKOU式 用土の作り方
これまた素人の考えで作成しているもので気分によっても配合が変わるので注意
左から 硬質赤玉二本線小粒 →日向土小粒 →ケース →熟成牛糞
日向土をケースの半分強まで入れる
赤玉土を7分目まで入れる
熟成牛糞を手で2つかみ程度入れる
腐葉土を手で3つかみ程度入れる ※入れたり入れなかったり…
ケースのふたを閉めシャッフル
しっかり閉めて固定しないとえらいことに...
強くシャッフルしすぎると赤玉が崩れてしまうので注意
ゆっくりと上下左右、逆さにしたりしっかり混ぜる
完成 しっかり混ざっている っと思う
保管 使用方法
作ったら用土環境を整えるために少し寝かせておいた方が良いんじゃないかと思う。なんなら少し暖かい場所でバクテリアの活着、繁殖を狙ってみるのも有りかと。少し霧吹き等で水分を含ませれば良さそうなイメージだけどカビるかも…。使用する時は微塵をしっかりフルイで取り除いてから。そうすると牛糞が落ちてしまうので、植え込み時にひとつまみ追加してる。微塵を取る時に上から水でたっぷり流すのが常識だけど強すぎる水流はせっかく作った環境も流されそうで軽めにしている。
まとめ
何度も記述するけど、あくまでも素人の戯言なので注意。2023の育成でこの用土でたまたま、まあまあ、そこそこの経過が観察できたので2024の用土もこれでいくことにする。塊根植物への肥料は良くないという情報はたくさんの先人の方達が述べているので、間違った用土使用、やり方なのかもしれない。ゆっくりじっくりを育てるのが王道、常識なのだろうけど。偶然出会えた素晴らしい趣味 植物の成長を日々楽しめている喜びが。手を加えることで少しだけ目に見えやすい成長という形で出てくるので、
これからも試行錯誤していきたい。
おわり
コメント