備忘録

冬越し失敗 2024

コーデックスの実生を始めて3回目の冬越し。3年も種子から播種をしていると、さすがに株の数も増えた。加温室の中はひしめき合い、休眠した株は無加温の屋内に避難させていた。雨風に当たらないだけで太陽の光も充分には当たらない。一応観察はしているが2,3日に一度くらい。休眠しているので大した変化もなく、株を触ったりして凹んでいれば昼間に少しづつ水差しで水を与えるだけ。

時は3月。そろそろ冬が終わり、春の訪れが近づいているのを感じていた。

そんな浮かれた気持ちと勘違いで事は起きてしまう。

3年目のグラキリス

発見時は株の半分より上が黒ずんでいて触るとブチュッっていう感触。半分より下はカチカチ。


コチラは処理して延命を図ったものの次第に株全体がフニャフニャになり諦めた。

処置方法

一応記録しておく
・株を鉢から取り出す
・冷たすぎない水で洗い流す
・ベンレート希釈水に浸け殺菌処理
・メネデール希釈水に浸け復活を期待
(2,3日で水交換)

バロニー 1年未満株

春に蒔き、順調に太ってしっかり休眠していたバロニー。気が付いたら株元がブチュっとしてた。半分より上はカチカチ。だけど次第に全体が侵されていくのだろう。

こちらも一応処理して復活を願う。土がまだ残っているのは根にあまり刺激を与えたくなかったからなのだが、しっかり落としておくべきだろう。写真ではベンレート処理中なのでメネデールに浸ける時はしっかり土を落としておく。
接ぎ木も考えたが手元に台木が無い。

原因の洗い出し

原因を考えると思い当たるのは水やり。
上記で記載したのだが、暖かい昼間に水やりをしたあとに、こうなってしまったのではないかと。2月までは休眠した株に対してほぼ放置していた。観察してシワシワになった株、触ってみて柔らかい株に対しては水差しで鉢の表土が湿るぐらいチョロチョロが基本だった.シワシワになってなくても、ひと月に一度は水差しで土の表面が湿る程度に水をあげていた。
3月になって昼間の温度が少し高くなってきたので早く起きて欲しいのと、休眠していても太る事があるので少し多めに水をやってしまった。
しかし昼間は暖かいけど夜、早朝は5℃以下。
原因は...これだと思っている。ともに根の状態は見た目では異常は無かった。水をやりすぎた2、3日後には症状が出てしまった。きっと根腐れではなく、今回も凍傷なのかな、と。

無加温での冬越しでの注意点

無加温といっても季節もあるし、地域によっても違うから一概には言えないけど

最低気温が5℃を下回ったら屋内に取り込む

実際5℃でも大丈夫だし大丈夫だった。ただたまに5℃まで冷え込むだけならイイけど数日最低気温が5℃になってしまうなら屋内に取り込んだ方が良い。昼間の温度が10℃以上で天気が良ければ昼間だけ屋外ってのが理想だけど、勤務時間の関係などで5℃になっているのに取り込めないなら諦めて屋内に取り込みっぱなしにした方が良い。早朝(5時)に屋外に出して昼間の太陽の光を浴びさせていたが、霜と7時頃の放射冷却でダメージを受けてしまった。そして風にも注意したい。気温はそこまで低くなくても冬季の風は危険。
どうしても屋外に出したければビニールハウス、ビニールのカバー等で雨風を防げば早朝の最低気温に耐えられるかもしれないがリスクあり。ビニールハウスがあったとしても夜間のハウス内は外気温より低くなることもあるから雨風を防ぐだけと認識しておいた方が良さそう。

気温が上がっていないのに水をたくさん上げてはいけない

今回、一番の反省点がココ。
昼間が暖かい日だったとしても最低気温が5℃以下、なんなら10度以下の時はジャブジャブ水をやるべきではない。休眠してる株にはもちろんだけど、昼間は外に出して葉がイキイキしていてもジャブジャブはNG。水差しで表土が軽く湿る程度でOK。仮に塊根部が凹んできたとしてもジャバジャバは止めておく。チョロチョロで数日様子を見ながらが無難だと思う。水は水道から取り出したばかりは冷たすぎるのはNGでペットボトルか何かに一旦貯めておいて少し温めてから。チョロチョロは株にかからないようにしている。

秋のブーストシーズンでは寒暖差が激しくて最低気温が10℃前後になるが昼間の温度が20℃を超えていると思うのでジャブジャブOKだと思う。


春は特に気を付ける必要があるらしく株の目覚め始めはジャバジャバはNGとのこと。自分はまだ経験が無いけど根腐れしてしまうらしい。普通に考えて葉がそろってない状態では根が水をたくさん吸収できないし、根もずっと乾燥してて準備が出来ていないだろうし、気温、株の状態を観察しながらジャバジャバ水やりを我慢してジッと時を待つ。

まとめ

冬の期間に意識すること
焦ってはいけない
成長を期待しない
我慢
より丁寧に

以上

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